池袋TARO

池袋西口。ロータリーから右手に見えるケンタッキーと薬局屋の通りを入り、十字路を２つ超えて右手にあるパチンコ屋の地下。コスモＧＴビルＢ１階。プラザクリエイトグループ、池袋TARO。

店前にいた従業員に、指名の子の名前を伝え店内へ。階段を降りてやや狭い通路を抜けると、ちょうどショータイムのクライマックスを迎えていた。口パクで踊る彼女たちの衣装は、スポットライトを浴びて宙に浮かんでるようにも見えた。

「なんか昭和の感じがしますねぇ」

席についたＭさんにこう語りかけた。Ｍさんとはリアルに会うのは初めて。最初Ｍさんは、指名されたのを気付かなかったらしく、フリーでついた客として対応される。しばらくのキャバクラトーク。10分ぐらい経ってようやくたちばなしだということを気づいてくれたｗ

『えー、若いですね。28ぐらいかと思った』

『でもドキドキしちゃうー』

お世辞でも嬉しいね。

体調は決して良くなかったけど、お酒が進んだ。さりげなく右半身に触れてくる彼女に、キャバレンヂャーのハートは高鳴る。予想もしていなかった彼女の美貌の高さのせいで、次の予定は白紙撤回。

「延長しますか？」

「はい、お願いします。」

さっきまで滞在していたガールズバーの記憶はとうに消え、前を向いてはいたけど、すぐ横にいた彼女にベクトルは向きっぱなし。何度もヘルプの存在を忘れかけた。

（久しぶりの、この胸の高鳴り・・・）

（この感情・・・）

（ジオヴァンナ以来かな）

あっという間に2時間が過ぎ、0時のショータイムを迎えた。名残惜しくもあわててチェックを彼女にお願いした。セット中は、彼女を独占。お店によっては、他に指名がないのに、席から外して、インターバルを置く場合がある。ショータイムのある店だけど、そういった意味では、いい店だった。まぁお客さんがそんなにいなかったってこともあるのかな。